ひとつに留まれない私の日々やフラワーエッセンスのこと


by drop-flower

『大好き』

従姉が誘ってくれたので、しばらくぶりに母方の祖母へ会いに行ってまいりました。
6年ほど前から施設に入っておりますが、認知症も進んでしまい、介護レベルも5、最近では意志の疎通も難しくなったとホームの方がおっしゃってました。もちろん私たちが孫であることも分かりません。言葉を発することも、祖母には大変なことのようで、力をふりしぼって話しをしているようでした。

祖母の部屋には、随分と前に祖父と一緒に撮った写真が飾ってあります。それを指さして、なにやらもごもご言っており、従姉が写真を祖母の元へ持ってきたときのことです。祖母は、祖父の顔をなでながら、
『もごもご』
私は全く聞き取れなかったのですけれど、従姉が驚いたように、
『えっ!?大好き!?』
と。そうです、祖母は祖父の顔をなでながら
『大好き』
と言ったのです。
家族をあまり顧みることをしてこなかった祖父で、祖母は本当に苦労をしてきました。祖父が亡くなって十数年、祖母自身も認知症が進み数年経った今尚、それでも祖父を慕う心があり、驚きと共に深い感動を味わいました。
祖母はもう自分を取り繕ったりはしません。思うがままに感情の表現をしています。ですから余計に、祖母から発せられた『大好き』という言葉には、祖母の想いが詰まっていたと思います。今年で92歳の祖母ですが、その年になっても尚、人生の半分以上を共にした夫を愛しているというのは、とてもとても素敵なことで、大変な苦労はあったとしても、祖父も祖母も幸せなのではないかと思いました。そして、その二人の孫であることを心から誇りに思うのでした。

* * * * *

そしてですね、私の母の遺影となっている写真もなでながら、『かわいい』と。何度も私たちの顔をなでたり、頬を寄せたりしてきた祖母。そんな祖母も本当にかわいらしかったです。
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by drop-flower | 2007-07-23 00:28 | 日々徒然